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歯のオアシス~PARTⅠ~ お釈迦様も歯磨き指導

お釈迦様は歯を大変大切にしていました。仏典にもボダイジュの枝で歯磨きをしていた、と書かれています。弟子たちにも厳しく「歯磨きをしろ」と指導したようです。現在もインドでは、道端で歯磨き用の木を売っていて、それをかんで歯磨きするそうです。

手がたくさんある仏像の「千手観音」をよく見ると、ようじを持っている手もあります。ずいぶん昔から歯磨きの教えはあったのですね。

ところでこのお釈迦様の歯磨きは、現在の「歯間ブラシ」に近いかもしれません。歯間ブラシは、すき間の広い歯と歯の間の清掃に使います。歯ブラシが届きにくい場所のプラーク(歯こう)を除去し、むし歯や、歯周病の予防に効果があります。

若い人は歯と歯の間はそれほど開いていませんので、歯ブラシの毛先が届きにくく、プラークをきれいに取り除くことは困難です。こんな時は「デンタルフロス」が有効です。デンタルフロスは歯と歯の間を磨くための糸ですが、ホルダー付きの物は「糸式ようじ」と呼ばれています。

歯間ブラシは特に歯周病の予防に有効ですが、デンタルフロスは、歯周病から子どものむし歯予防まで有効です。歯間ブラシは、歯と歯の間のすき間の大きさに合わせて、何種類かあります。デンタルフロスの使い方は歯科医師や、歯科衛生士の指導を受けるといいでしょう。

お釈迦様は、歯磨きをすると口の中のにおいがなくなり、食物の風味がよくなるとも教えています。みなさんも歯間ブラシやデンタルフロスを使って、むし歯と歯周病を予防しおいしく食事をしてください。

                               2008.11.26 中日新聞三重版掲載