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歯のオアシス~PARTⅠ~ 「知覚過敏」歯磨きで治療

一年で最も寒いのが「大寒」過ぎとか。この時期の朝、歯磨きをした時「ピリピリッ」と電気が走ったように痛んだり、感じたりしたことはありませんか?

むし歯でもないのに、このような痛みを感じる症状が「知覚過敏症」と呼ばれています。テレビのコマーシャルでもよく耳にするフレーズですね。原因はさまざまですが、露出した歯根が歯こうで汚れていたり、そこを歯ブラシで強く磨いたり、歯みがき粉で傷つけたりする事もあります。ストレスが原因の歯ぎしりや、くいしばりで余分な力がかかって歯の表面が割れたり、はがれたりすることもあります。

また、歯茎の中にかくれている象牙質といわれる部分が歯周病によって、露出してくることもあります。象牙質と歯の神経はつながっていますので、時には強く刺激を受けることもあります。

治療法は原因に応じていろいろありますが、基本的には丁寧に歯みがきをしてください。決して、力を入れてゴシゴシしないことです。やさしく小さな動きで丁寧に磨いてください。軽症では塗り薬等で歯根の表面をコーティングします。

少し重症で歯根のくびれが大きい場合は、歯と同じ色をしたセメントやレジンという材料で埋めて刺激を遮断する方法があります。最悪では神経をとる方法もありますが、歯をミイラ化して残すのと同じですのでこの方法は最後の手段です。

知覚過敏症は、疲労・寝不足が引き金になる事が多いのです。歯がしみておいしく食事ができないのは、つらいことです。しみるというのは歯が教えてくれている健康の危険な信号です。気がついたら、歯科医院で早めにご相談ください。

                               2009.1.25 中日新聞三重版掲載